ゴルフは年齢、体力、技量などに応じて自分のペースで楽しめるスポーツです。「紳士のスポーツ」ゴルフのルールとマナーを守って、
楽しく仲間作りもできます。
ゴルフは、コースにおいてクラブといわれる道具で静止したボールを打ち、ホールと呼ばれる穴にいかに少ない打数で入れられるかを競う球技です。打数(スコア)が少ない人の勝ちとなります。第一打の打ち出し地点(ティーインググラウンド)からホールに入れるまでを「1ホールのプレー」といい、18の異なるホールをプレーします(1ラウンド)。各ホールは、距離やレイアウトが違いますが、各ホールには、あらかじめ規定の打数が定められており、この打数と等しい打数でホールに入れることをパーといいます。以下、1打少ないことをバーディー、2打少ないことをイーグル、3打少ないことをアルバトロス又はダブルイーグル、4打少ないことをコンドル又はダブルアルバトロスやトリプルイーグルと呼びます。また、一つのホールに1打で入れることを、ホールインワン又はエースといいます。逆に1打多い場合は、ボギー、打数が増えるごとに、ダブルボギー、トリプルボギーと呼びます。バーディーは小鳥、イーグルは鷲、アルバトロスはアホウドリと、鳥の大きさの違いから名付けられました。
サッカーやラグビーと同じく、イングランド起源のゴルフのルールはシンプルです。ゴルフのルールは「あるがままに打つ」が基本原則です。プロトーナメントでは競技委員がいますが、本来は自分の他には審判がいないスポーツです。ボールの交換のように他の競技者の確認が必要とするルールもありますが、あくまでも競技者自身が審判でありルールはもちろんのことマナーを守ることが非常に重視されるので「紳士のスポーツ」と呼ばれています。
ルールは主に、「ボールが何らかの理由で紛失したような場合に競技を続行できるようにする」ために定められた救済と、「あるがままの状態を維持せずに競技者に有利になるように状況を変えてしまった場合に科せられる罰」のペナルティに関する条項が定められています。救済の例として、ショットしたボールが、プレー領域の外に出てしまうOB(Out of Boundsの略)の場合は、1打付加して打ち直し競技を続行できる、ウォーターハザードの場合は1打付加してホールに近寄らないようにドロップして打ち競技を続行できる、動かせない障害物の場合はニアレストポイントでドロップして打てる、などがあります。ペナルティはたとえば、自分自身や自分の道具などに打球が当たった場合は、ボールの方向を変えた違反として2罰打を科せられます。
ゴルフのマナーに関する基本的な考えは、コース上にいる他の人に対しても、つねに心をくばるということです。コース上では、プレーヤーはつねに安全の確認をします。たとえば、ストロークや練習スイングをする場合、近くに人がいないこと、クラブ、ボール、砂利、木の小枝などが飛んでいって当たりそうな場所に誰もいないことなどを確かめます。むやみに動いたり、話したり、不必要に音を立てたりなどの他のプレーヤーの邪魔になるようなことをしてはいけません。 前の組に遅れずにプレーする、ショットの際に時間をかけすぎない、ボール探しに時間をかけすぎないなど、スロープレーを避けるようにつねに心がけます。プレーヤーが公平にプレーできるように、コースを傷つけたり汚したりしないようにつねに注意します。ショットの際に作った地面の削れた跡(ディポット跡)を自分で直す、グリーン上ではグリーンを傷つけずに歩く、グリーンのボールマークの凹みを直す、バンカーではショット後に砂を均すなど、気を配ります。
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